南橋浩容疑者(54)三井住友銀行詐欺、被害額は約11億円、女性との交際に1億円を使う

三井住友銀行の元副支店長による巨額詐欺事件で、電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された大森支店(東京都大田区)の元副支店長、南橋浩容疑者(54)が、だまし取ったとみられる約3億円を自宅で保管していたことが捜査関係者への取材で分かった。交際する女性に高級マンションを買い与えるなど派手に浪費する一方で、今後の生活のために金を手元に置いていたとみられ、警視庁捜査2課が調べている。

 同行などによると、南橋容疑者は高校卒業後の1980年4月に入行。主に支店で勤務し、営業や事務を担当してきた。仕事ぶりを知る関係者は「真面目で勤務に問題はなかった」と語る。

 成城支店(世田谷区)で課長を務めていた07年、「借金の返済のために」と不正行為を始めた。同行の外貨取引システムに水増しした取引額を入力し、金をだまし取る手口だった。教育費や投資だけでなく、女性との交際に約1億円を使っていた。

 今年6月の税務調査で不正が発覚するまでの9年間でだまし取った総額は、約11億円にのぼるとみられる。内部調査で「遊興費に充てた」と着服を認めた。その後、自宅から約3億円の現金が見つかり、同行は口座に残っていた分と合わせ約5億円を回収した。捜査2課の調べには素直に応じ、「将来のために残しておいた」と話したという。

 南橋容疑者は7月に懲戒解雇され、逮捕時は新宿区の家賃7万円前後のワンルームマンションで暮らしていた。数カ月前に入居したといい、近所に住む男性(44)は「夕方にビールの缶を持って出かける姿をよく見かけた。ラフな格好で、銀行で働いているようには見えなかった」と語る。

 捜査2課は14日、昨年11月から今年6月にかけて同行から約1億9000万円をだまし取った容疑で、南橋容疑者を東京地検に送検した。

 

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