【クマの肉で食中毒】 水戸市で持ち込まれたクマ肉のローストで食中毒、「せん毛虫」が原因か

水戸市の飲食店で、客が持ち込んだクマの肉を使った料理を食べた15人が発疹や発熱などの症状を訴え、保健所は動物に寄生する「せん毛虫」による食中毒と断定しました。茨城県によりますと、せん毛虫による食中毒が確認されたのは国内で4例目だということです。
茨城県によりますと、先月24日から今月8日にかけて水戸市南町の飲食店「ビゴリ」で提供された「熊肉のロースト」を食べた20代から50代の15人がその後、発疹や発熱などの症状を訴えて医療機関を受診しました。 このうち1人が入院しましたが、すでに退院し、全員、回復に向かっているということです。

提供されたクマの肉は、客の1人が北海道で捕獲されたものを知人からもらい受けて店に持ち込んだものだったということです。

水戸保健所で調べた結果、冷凍保管されていた肉から寄生虫の「せん毛虫」が見つかったほか患者からも「せん毛虫」の抗体が見つかりました。

このため保健所はせん毛虫による食中毒と断定し、この飲食店を当面、営業停止にしました。
「せん毛虫」は、クマなどの野生動物や家畜に寄生し、その肉を十分に加熱しないで食べると発熱や腹痛などの症状を引き起こすということです。

茨城県によりますとせん毛虫による食中毒は珍しく、国内で確認されたのは4例目だということです。

旋毛虫(せんもうちゅう)症とは?

旋毛虫症は、回虫の1種である旋毛虫によって起きる感染症です。下痢、腹部疝痛、筋肉痛、発熱の症状があります。

汚染された肉類を調理不十分なまま食べることによって感染が起こります。
まず吐き気、下痢、腹部疝痛が起こり、その後筋肉痛、脱力感、発熱、頭痛と場合によっては他の臓器の炎症が起こります。
最初の感染から数週間後、血液検査で回虫の抗体を調べて診断を確定することができます。
肉類を十分に調理したり、冷凍することによって回虫は死滅します。
アルベンダゾールなどの抗寄生虫薬によって腸の寄生虫を駆除できますが、筋肉痛の緩和にはベッドでの休養と鎮痛薬が必要です。
旋毛虫の幼虫は動物、特に豚、野生の熊、セイウチ、馬、多くの肉食動物の筋肉組織内に住んでいます。調理されていなかったり、調理が不十分なまま寄生虫に汚染された動物の肉を食べることによって感染します。中でも豚からの感染が多く、特に豚の飼料に生の肉片や残飯を与えている場合に生じます。また、猪、熊、セイウチの肉を食べる地方にも多くみられます。現在、米国ではまれにしかみられません。

生きた旋毛虫のシストが入っている肉を食べると、シストの外膜が消化され、幼虫が放出されてすぐに成虫になり、腸の中で交尾します。成虫は交尾した後、雄は死んでその役割を終えます。雌は腸壁に潜りこみ、7日目までには幼虫を産むようになります。

雌は幼虫を4~6週間産み続けてから死ぬか、体外へ排泄されます。幼虫はリンパ管や血流に乗って体中に運ばれ、筋肉に入りこみ、炎症を起こします。1~2カ月でシストを形成し、シストは体内で数年間生存することができます。

舌の筋肉、眼の周囲の筋肉、肋骨(ろっこつ)の間の筋肉などに最もよく感染します。心筋に到達した幼虫は、幼虫自体が引き起こす激しい炎症反応で死滅します。

http://merckmanuals.jp/より

食中毒が発生した水戸市の「ビゴリ」
〒310-0021 茨城県水戸市南町3丁目4−70

 

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